WordPressの20年を振り返り

Kansai WordPress Meetup OSAKA会場の様子

 2023年5月27日に、オープンソースのウェブサイト作成プラットフォームであるWordPressが20周年を迎えました。この節目の年に日本全国でWordPress Meetupが開催されましたが、今回、私は関西を中心としたユーザーグループであるKansai WordPress Meetupに参加しました。

 イベント前半は全国の会場とオンラインでつながり、各地の紹介と日本の開発コアメンバーによる過去20年の振り返りが行われ、全国のユーザーからたくさんお祝いのメッセージも紹介されました。この広範な愛され方に素直な感銘を受けました。
 後半では、シンプルだけどコードの知識が必要な昔ながらのクラシックエディターから、ノーコードで構築できるブロックエディター、サイト全体をノーコードで構築できるサイトビルダーまで3つのアプローチによるサイトの作成方法と活用方法が紹介されました。それぞれの特徴や注意事項について詳しく話されていましたが、ここでは長くなるので割愛します。

 WordPressが発表された当初は、ブログブームの真最中でMovableTypeが主流でした。どちらもブログ作成ツールとしてのイメージが強かったです。オープンソースということもありWordPressの利用者数はどんどん増え、2004年にはMovableTypeを追い抜いたそうです。しかし当時はまだ、コーポレートサイトを構築するCMSとしては機能も認知も低かったと思います。
 ほとんどのコーポレートサイトは静的なサイトが主流でした。私自身も、ニュース記事以外のページではMovableTypeもWordPressも使いづらさを感じました。当時は、更新頻度の少ない20ページほどの小規模なコーポレートサイトが多かったので、特にそう感じたのだと思います。

 私が感じた一番大きな変革は2018年に革新的なブロックエディター(Gutenberg)が導入され、コンテンツの編集が大幅に改善されたことです。これにより、記事の内容をノーコードで編集できるようになり、コーポレートサイト構築のCMSとしてもより強力なツールになったと思います。

 進化が止まらないWordPressですが、これからもどのように進化していくのか楽しみです。