今こそ、貴重な資産「会社の歴史」をデジタル化して未来へ遺しましょう
現在、あるお客さまの社史の製作をお手伝いしています。数十年にわたる会社の軌跡をさまざまな角度から振り返りながら一冊の本にまとめていくお仕事です。
創業当初の苦労話、鳥肌の立つような人間ドラマ、今では考えられないような「そんなのアリ?」と驚いてしまう出来事……などなど、ワクワクと感動に満ちた数々のエピソードに触れることができ、とても刺激的です。お客さまにとっても、意外に知らなかった新たな事実や発見を通して、自分たちの価値や存在意義を再認識され、エンドユーザーにあたるお客さまや取引先に対しても、会社のことをより深く理解していただき、より強い結びつきを生み出す一助としてお役立ていただけそうです。
しかし、会社の歴史が長ければ長いほど、過去の資料が散逸してしまっていたり、当時のことをご存知の方が既に退社されていたり帰らぬ人になっていることは避けられません。今回も、「あの資料はオフィス移転の際に処分したかも」「ご存命ならあの人に訊けばわかったはずなんだけど……」ということがたくさんありました。昔の写真でも、ネガやポジが残っておらず色褪せたプリントが一枚あるのみであったり、若かりし頃に創業者の書き記したものが、「FAXしたものをコピーしたものをさらにコピーしたもの」しか見つからない……とか。
今回の社史の編纂においても、お客さまの方で初めから全ての資料やエピソードが準備できていたわけではなく、お客さまと社史をまとめていくうちに、「あの資料はどこかに残ってないか?」「だれか当時の写真を残してないかな?」「この製品の成り立ちについては、あの人に訊けば覚えてるかな?」と、徐々に情報や資料が掘り起こされて集まっていくという感じでした。そして中には、あると思っていた資料が揃わなかったり、当時のことをご存知の人がおらず、語り得ない空白の時代があるなど、「もっと早いうちに整理して保存していただいていれば……」と思わずにいられませんでした。
あなたの会社の中にも、設立当初からの資料が色々と眠っていると思います。創業期の製品のスケッチや図面、世に出ることのなかったデモ機の筐体、初めて借りた、今から比べれば小さなオフィスの写真、創業者の肉声を収めた音声テープやベータやVHSのカセット……物理的なもの以外にも、会社の過去についてご記憶されている方の「証言」も、とても貴重な財産です。
しかしいずれも、ずっと残り続けるものではありません。物は劣化し、記憶は薄れていくものです。会社の歴史という大切な資産を未来へ受け継ぐためにも、デジタル化して、誰もが見やすく、半永久的に残る形で保存しておきましょう。保存を始めるタイミングは、早ければ早いほど多くのものを受け継ぐことができるのです。
当社では、図面のスキャン、古いテープなどの動画データ・音声データへの変換、資料のテキスト変換、取材などのご相談はもちろん、資料を活用した社史、ウェブサイトなどの制作も承っておりますので、「そろそろ古い資料を整理しよう」「会社の資産を活用しよう」とお考えでしたら、ぜひ一度お問い合わせください。