お金をかけてまでデザイナーにデザインしてもらう意味ってあるの？

お金をかけてデザイナーにデザインしてもらう意味は、「部分的に」あります。しかしその「部分」について考えることが、デザイナーにとって、そして何より、あなたの会社にとっても重要なポイントだ、ということをお話しします。

今の時代、プロモーションに関わるツールのデザインは、わたしたちデザイナーに依頼しなくても、アドビのサービスを使えば誰でも簡単にカタログやパンフレット、チラシなどのデザインが可能です。おしゃれでかっこいいテンプレートが用意されていますから、知識やセンスも不要。Wixなどのウェブサイト作成ツールを使えば、サーバーやHTMLなどの専門知識がなくても簡単にウェブサイトが作れます。

わたしたちはもうお役御免。デザイナーは不要なのでしょうか。
ある意味、その通りだと思います。

しかし、あなたがご自身で作られたプロモーションツールを使う中で「ウェブサイトからの注文や問い合わせが思ったように増えない」「パンフレットを使って説明しても、お客さまの反応があまりよくない」という課題が出てきたとすれば、その時が、わたしたちデザイナーの出番かもしれません。

デザインに対しては、「見た目をキレイにするだけの無駄なもの」「飾り立てるためにお金を使う贅沢品」のような誤解がいまだにあります。だから「デザイナーにお願いするとお金がかかるから、内製できるし社内でやってしまおう」と考えられているのではないでしょうか。でも本当は、デザインというのは、見た目をよく見せるためのものではなくて、「目的のために最適化すること」なのです。

例えばパンフレットであれば、商品やサービスをただ羅列しているだけでは、お客さまには魅力が伝わりません。文字を内容ごとに選り分け、理解しやすいように順番を整理したり、文字の大きさや太さで強弱をつけたり色を変えたり、文章の内容を要約してわかりやすくしたり、行間や一行の幅を短くして読みやすくしたり、要所要所で写真や図解などを加えて視覚的にわかりやすくするなど、パンフレットを見たときに、お客さまの目線を誘導して、自然と読みやすく、そして読むごとに商品やサービスの魅力を理解していただけるように構成します。

ウェブサイトも同様です。ただ一方的に自分たちの言いたいことを発信するだけでは、お客さまには届きません。どのようなお客さまが、何の目的でサイトを訪れるのか、そのためにはどのような情報を、どのような順番で、どのような見せ方で表現すべきか、考えて形にすることが重要なのです。

これは、言葉では簡単に言えても、実行することは簡単ではありません。お客さま目線で考え、最適なデザインを行うことは、一朝一夕ではできないのです。

パンフレットにしてもウェブサイトにしても、印刷や運営にはコストがかかります。その費用を効果的に使うためにも、目先のコストだけを考えずに、デザイナーに依頼されることが、長期的に見ればコストパフォーマンスが良くなる場合もあるのです。

もし、内製している販促物に課題やお悩みなどありましたら、ぜひお問い合わせください。