天満宮 式年大祭ロゴマーク(2024年)
大阪天満宮が御神退1125年の式年大祭を迎えるにあたって、ロゴマークを制作させていただきました。
大阪天満宮にとっても、ロゴマークを新たに作るということ自体がほぼ初めて(特に今の完全デジタル化以降)だったこともあり、お互い手探りの中でスタートしたプロジェクトでしたが、歴史的な背景や式年大祭の意義、ロゴの用途などを踏まえながら、時間をかけてさまざまな提案を重ね、約2年がかりでこちらのデザインにたどり着きました。
「1125」という数字を鳥居の形と融合させたシンプルで現代的な表現と、オーセンティックな明朝体の組み合わせが、祭祀の伝統と今に継がれる現代性を象徴しています。一方で、梅の花を連想させる右肩の赤いシルエットには「てんじんさん」のひらがな文字(関西では神仏でも親しみを込めて「さん付け」する文化があるのです)。ソリッドなロゴの中に、やわらかさと温かみを添えています。